カテゴリー : 2012年 9月

NewZealandの車窓から 016

—– 以前書いていたブログより —– 2005.5.20

East Coast Main Trunk
昨日書いたBay of Plentyは、北島中部の東海岸の湾を指す。そして、その海岸線を走っているのがEast Coast Main Trunk(Frankton~Kawerau間)181.32kmだ。
この路線は、ちょっと複雑…
まず、この呼称が使用されはじめたのは1928年だが、1897年に政府がこの区間の大まかな計画を公布するなど歴史は古い。Karangahakeトンネル(1,006m)が開通し、1928年にFrankton~Taneatua間が全通した。1978年に南半球で一番長いKaimaiトンネル(8.85km)ができてからは、路線が変更されている。これによって、Karangahake Gorgeを越える区間が廃止となった。その一部の線路を使用しているのが、GoldFields Railwayという保存鉄道だ。ただ、Karangahake Gorgeの辺りは遊歩道となっていて、列車が走る勇姿が見られないのが残念だ。
現在Hawkens Junction~Taneatua間は使用されていないが、この区間はTaneatua Branchに格下げ?され、East Coast Main Trunkの終点はKawerauとなっている。
旅客扱いは、1928年の全通とともに開始した。Aucklandまでの所要時間がかかりすぎる等の問題があったが、1967年まで続いた。その後、Railcarのサービスも行われたが、2001年に打ち切られている。現在は貨物専用線。
沿線には、Tauranga港やKawerauの製紙工場などがある。また、この辺りはKiwiフルーツの産地としても有名。列車で運んでいるかは未確認…

写真の説明
①TaurangaよりHamilton寄りの辺り Kaimaiトンネルへと続く
けっこう頻繁に貨物が行き来していた。近くに見えたMt.Maunganuiは晴れていたのに、この辺は…

②今度はTaurangaのさらに東側で
2往復の貨物が確認できた。後ろの方に木材を積んでいた…できれば、前にして欲しかった…

③East Coast Main Trunkの旧線を使用しての保存鉄道「GoldFields Railway」
ここは、SLではなく小さなディーゼル?機関車で運転されている。
この時は、シャッター切る瞬間に陰った…

洪水

—– 以前書いていたブログより —– 2005.5.19

ここ数日間Christchurchも雨が続いているが、北島のBay of Plentyと呼ばれる辺りは、観測史上最多の雨量を記録し大洪水となっている。連日TVニュースでその状況が伝えられているが、土砂崩れで家が埋まったシーンや、道路が数メートルにわたって陥没しているシーンがあった。その陥没でトラックが何台も動けなくなっていた。それと一緒に貨物列車まで…
ニュージーは日本に比べると雨が少ないせいか、街中の排水設備があまりしっかりしていない。たまに雨が続くと道路脇に水がたまっている。家屋にしても、眺望が良いからか傾斜地に建っていることもある。Christchurch市内でも、Sumner辺りがそうだ。ものすごい崖の上に家が建っていたりして、大丈夫かな?なんて思ったほどだ。
しかし、災害を予想していたとしても、過去最多なんてことは夢想外なのだろう。自然災害ばかりは、予想も対処も困難だと思い知らされる…少しでも早くの復旧、そして日常を取り戻してもらいたいものだ。
昨年自然災害が続いた新潟は、どこまで復旧したのだろうか?そして、福岡の地震の爪跡は…

写真は、今年1月に行ったときのもの。ニュースを見て、この貨物列車を思い出した…
Bay of Plentyは明日もはっきりしない天気…この青空はどこへ行ったのか…

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