自然って何だ???

3月29日にもUPした写真 北島での1コマ。木がないからどんな地形かが一目で分かる。

Arthur’s Pass駅 後ろの山は、Arthur’s Pass National Parkだ。見事に針葉樹林が続く。

上の写真と同じ日 Arthur’s Pass National Park内の国道沿いで見つけた紅葉。

—– 以前書いていたブログより —– 2005.5.6

「ニュージーは自然が美しい国」と、主だったガイドブックにも書いてあるし、紹介するときは多くの人がそう言うだろう。確かにきれいだ。人口が少ないこともあって、どこかしこにも人が住んでるということないし、羊の数のほうが多いというのも納得の景色が広がっている。手付かずの自然も多いのだろう。National Park(国立公園)として保護している区域がその代表だ。世界的に有名な、Milford Trackは4日間かけて歩くトレッキングコースだが、1日に入れる人数を限定するほどだ。
しかし、保護区域以外はというと、手当たりしだいFarm(放牧地・牧草地)にしてしまっていると感じる。あまりにも見事に木がないのだ。鉄道を撮るには、線路が見易くて良かった気もするが、違和感を感じずにはいられない。別に文句がある訳ではないけど…
秋、日本の山には紅葉がよく似合うが、ニュージーの山にはそれが無い。広葉樹が無いのだ。でも、クライストチャーチ市内や国立公園内でも道路沿いには、紅・黄葉樹が見られる。特に市内に関しては、持ち込まれた木だろうと想像できる。見事に紅・黄葉するから、それを見てきれいだと思える。それは、この島固有の植物かどうかを知らないからなのかも知れない。日本では海外から入ってきた植物を見て、自然な状態とは感じないだろう。
では、そこで言う「自然」とは何だろうか?
広辞苑で調べると、大まかに分けて2つの意味が出てくる。一つは、人為外の状態。もう一つは、森羅万象だ。そう解釈すると、日本は自然が少ない、と言える。しかし、それを考慮してもにニュージーランドでは、自然破壊が行われてきた、と云わざるを得ない。牧畜が自然ではないから、ヨーロッパ人が入植をして牧畜を始めたから…理由はFarmにある。というのも、あまりに広大なFarmが多いからだ。それも、元は木が生えていただろう所も、木が生えてないのだ。見事に…「山」と呼べるような地形でも、牧草地化されている。今でも、木を切り倒している現場を見ることができる。
草が生えていれば自然なのだろうか?
という疑問が生じて止まない。牧草地が広がっていても、「自然ではない」とは感じないのが普通だからだ。「自然」という言葉の意味が、拡大解釈されてきているのではないだろうか?「自然」を難しく考えると、人間も自然から生まれた産物であって、人間の行為も自然の一部と捉えるか、人間は自然の頂点に居て、生態系を支配しているから「自然」に人間は含まれないのでは…と、どっちでも捉えられるような気がする。

さてさて、どうなんでしょう???
無責任かも知れないけど、自分では答えは導き出せそうにない…

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